この本、鶴瓶師匠風に言わせていただければ、
買わない選択肢はないやろ~
という感じでしょうか。
先日、とあるビジネス書を購入しようと書店に。
しかし残念ながらお目当ての本は見当たらず。
帰り際、ふと覗いたスポーツコーナーでたまたま手に取った本が本書でした。
パラパラとめくってみて「これは素晴らしい~!!!」と即購入。
空前の筋トレブーム、一昔前はスポーツコーナーを覗いても筋トレ関連の本は極々わずかしか見かけませんでしたが昨今の筋トレ関連本の充実ぶりには目を見張るものがありますね。
本サイトでは以前、解剖学と運動学の初歩として
・「プロが教える筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典」
・「プロが教える骨と関節のしくみパーフェクト事典」
の2冊をお薦めさせていただいています。
本書、それら解剖学や運動学の内容に加え各筋トレ種目のセット方法・動作等がコンパクトにまとめられ付加されているというなんとも贅沢な編集。
筋トレ種目としては
・フリーウエイトトレーニング
・自重トレーニング(体幹トレーニング含む)
・マシントレーニング(ケーブルトレーニング含む)
の3ジャンルが網羅されていますので、一般的な筋トレ種目はほぼカバーできていると言ってもいいのではないでしょうか。
基本種目に加え、そこから派生した各種バリエーションも数多く紹介されている点も有難い。
「あっ、こんな方法もあったんだ!」と気づかせてくれます。
筋トレというとどうしても大胸筋、上腕二頭筋・三頭筋、脊柱起立筋群、腹直筋、大腿四頭筋、下腿筋等の大きく目立つ筋肉に意識がいきがちです。
確かに、これらの筋肉にフォーカスしてトレーニングを行えばパワーもついてきますし、見た目にも効果が出やすい。
ただしこれらの筋肉はどちらかというと直線的な運動に寄与している筋肉です。
直線的な運動は当然重要な動作ですが、日常生活やスポーツの中での動作は直線的な運動に捻りや回旋という運動が加味されていることがほとんどです。
捻りや回旋運動を担っているのは人間の体にいろいろな角度で張り巡らされている数多のマイナー筋。
自在に動けるバランスのとれた体にしていく為には一定方向の動作だけを繰り返すトレーニングだけでは片手落ち。
あらゆる角度から筋肉に刺激を与えて、日常生活やスポーツの中での重要な動作である捻りや回旋を担う多くのマイナー筋を鍛えてやる必要があります。
本書で紹介されているバリエーションを上手に日頃のメニューに組み込んでいけば、理想的な体に近づくこと間違いなしです。
オールカラーで写真に加えビジュアルイラストもふんだんに使用されていますし、解説も簡潔ですので非常にわかりやすい。↓
コンパクトビジュアル筋トレ百科事典と言ってもいいようなレベルの本です。
栄養学やメンタルな部分を除けば、筋トレ種目の動作・解剖学・運動学etc.筋トレに必要な基礎知識をほとんどカバーしています。
種目ごとの動作解説と最終章の「関節動作と主働筋」の解説を照らし合わせて学んでいくことで、ターゲット筋を効率よく刺激できる正しいフォームを身に着けることができます。
一冊で3度おいしい本、「筋トレ 動き方・効かせ方パーフェクト事典」、超お薦めの一冊です。