筋トレでアップ:ホームジム(自宅ジム)の作り方:ベンチの選び方

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筋トレ用のベンチには次のような種類があります。

・フラットベンチ
・インクライン(デクライン)ベンチ
・マルチベンチ(多機能ベンチ)
・ベンチプレス専用ベンチ

順にみていきましょう。

フラットベンチ

概要

構造が単純ですので低価格にもかかわらず耐荷重の大きい良質の商品が数多く市販されています。

シート角度は変えられませんから大胸筋に対していろいろな角度から刺激を与えるようなことはできませんがパワーラックや本格的なベンチプレスラックと組み合わせれば高重量での本格的なベンチプレスエクササイズが可能です。

ベンチプレスを深く追及したい方やパワーリフティングに挑戦したい方にとっては必需品かと思います。

固定式折り畳み式があります。

固定式の方が折り畳み式に比べて2~3割程耐荷重が大きいので高重量でのベンチプレスを安全に行いたい場合は固定式、コンパクトさを重視するなら折り畳み式ということになります。

お薦めフラットベンチ

概要でも記述しましたが、ほとんどの商品がレビュー評価4以上ですのでどの商品を選択してもはずれの可能性は低いかと思います。

強いて上げるとすれば、固定式としては、
リーディングエッジ 固定式 フラットベンチがレビュー数も多く高評価の商品です。耐荷重300㎏シート厚7cmでスペックとしても問題無です。




<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート部 W25×D110×H41
・脚部 W37~59×D112
・シート厚 7
重量(kg) 12
耐荷重(kg) 300

 

折り畳み式フラットベンチのカテゴリーではリーディングエッジのフラットベンチがベストセラーになっていますが、高さを調節できるという点を評価して、ここではYouTen(ユーテン) フラットベンチをご紹介させていただきます。
トレーニングの際、高さがどうもしっくりこないのでメニュー毎に高さを変えられたらなと思う時がありますがそのような場合に重宝しますね。


<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート部 W26×D106×H(39,41,42.5,44.5,47)の5段階
・脚部 W38×D107.8
・シート厚 7
重量(kg) 11
耐荷重(kg) 300

インクライン(デクライン)ベンチ

概要

シートに傾斜をつけられますので筋肉に対していろいろな角度から刺激を与えることができるのが最大のメリット、トレーニングのバリエーションが広がります。

選択時のポイントですが、

その1:耐荷重が200㎏以上である事。

通常、メーカーが提示している耐荷重の数値は体重も含んだ数値ですから安心してトレーニングに打ち込む為には200㎏程度は欲しいところです。

その2:シート(背部)の最大角度が極力90度に近く、かつ角度調節を細かく設定できる事。

角度調節段階が多い方がいろいろな角度から筋肉を刺激できます。90度近くにできればショルダープレス等を安定した姿勢で行えます。

その3:シート(座部)も角度調整が可能である事。

軽量であればあまり気になりませんが、高重量のバーベルやダンベルでインクラインプレス等を行う場合、座面がフラットだと滑って力が入りません

その4:ガタツキが少ない事。

フラットベンチとは異なり可動部が多いのでガタツキが若干出てしまうのはある程度許容するしかありませんが、ガタツキがあまりひどいとストレスとなってトレーニングに集中できません。
この点に関しては、購入時点では確かめようがありませんのでレヴュー等を参照しその辺の指摘が多い商品は避けておいた方がいいでしょう。

その5:できればデクラインにもできる事。

ベンチプレス等で大胸筋の下部を鍛えることができます。

その6:背部シートが長めである事。

インラインダンベルプレス等を行う際、背部シートが長い方が後頭部をシートにつけられますので動作がより安定します。
できれば80㎝以上は欲しいところです。

以上を踏まえた上で、

お薦めインクライン(デクライン)ベンチ

米国製ということで高価格と座面が高めという点が少々気になるところですが、スペックとしては上記の条件をほぼ満たしているという点とBowflexの信頼性を評価して、一押しは、
Bowflex(ボウフレックス) 5.1 アジャスタブルベンチです。


<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート(背)部 W29(16)×D82×H48~126
・シート(座)部 W37(29)×D36×H48
・脚部 W66.5×D155
・シート厚
重量(kg) 26
耐荷重(kg) 218
角度調節
・シート(背)部 約-17度から約80度まで7段階調節
・シート(座)部 0度から約17度まで2段階調節
・調節法 ラダー式

このベンチとアジャスタブルダンベルを組み合わせればそれだけで省スペースでありながら質の高いトレーニングを行えるスタイリッシュなミニジムが出来上がりますね。

上記Bowflexの高価格と座面の高さがネックという方にお薦めな商品が、Motionsのアジャスタブルベンチです。

この商品、Bowflexと比較してみるとスペック的にはほとんど遜色がないにもかかわらず低価格、かつ座面が43㎝と低めなのでベンチプレスの際にしっかりと足を踏ん張ることができます。

デザイン的にもなかなかスタイリッシュでいい感じです。



<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート(背)部 W29×D83
・シート(座)部 W38×D44×H43
・脚部 W65×D147
・シート厚
重量(kg) 26
耐荷重(kg) 218
角度調節
・シート(背)部 約-17度から約90度まで6段階調節
・シート(座)部 2段階調節
・調節法 ラダー式

 

折り畳み式ということであれば、リーディングエッジのマルチポジショントレーニングベンチが背部が90度(70度まで)にならないという点を除けば上記の選択時のチェックポイントをほぼクリアーできている商品です。



<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート(背)部 W27×D85
・シート(座)部 W27×D29×H42
・脚部 W53×D125
・シート厚 8
重量(kg) 18
耐荷重(kg) 300
角度調節
・シート(背)部 -12度から約70度まで6段階調節
・シート(座)部 3段階調節
・調節法 ラダー式

 

折り畳み式としては背部シートを90度まで起こすことが可能、耐荷重は250㎏、そしてスタイリッシュという事で、
STEELFLEX フラット&インクライン&ディクラインベンチ GFID135もお薦めです。
(注)
背部シートの幅が通常より狭めであること、そして頭部の脚部端がシート端より外側に位置するのでラックとの相性が悪くなる可能性があること、この2点を考慮するとバーベルエクササイズにはあまり向かないかもしれません。


<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート(背)部 W18.5~23.5×D74
・シート(座)部 W15~23.5×D36×H45
・脚部 W40×D142
・シート厚
重量(kg) 19
耐荷重(kg) 250
角度調節
・シート(背)部 約-?度から約90度まで5段階
・シート(座)部 3段階
・調節法 ラダー式
組立 不要
折り畳み

 

マルチベンチ(多機能ベンチ)

概要

インクラインベンチやインクラインデクラインベンチにプリーチャーカールやレッグカール・レッグエクステンション機能が付加されたベンチです。

選択時のポイントはインクラインベンチ選択時と同様ですが、さらにプリーチャーカール、レッグカール・レッグエクステンション用器具の耐荷重の大きさと使用時のガタツキ等の使用感も考慮する必要があります。

レッグカール・レッグエクステンションをガンガンにとはいきませんがある程度はこなせますから非常に魅力的なアイテムなのですが、それを実現にする為に座面が高いと欠点も有しています。

マルチベンチの場合、座面の高さは55cm前後あります。

フラットベンチ・インクラインベンチ・インクラインデクラインベンチの場合はだいたい39cm~45cm位ですから、それらに比べて10cm以上高いのでベンチプレス時に足底をピッタリ床につけることができずつま先立ちになってしまう可能性があります

その状態では高重量のベンチプレス時に踏ん張れませんので、その場合はホームセンター等で自分に合った高さの踏台を探し出すか自作する必要があります。

お薦めマルチベンチ(多機能ベンチ)

このタイプはあまり市販されていないので選択肢は少ないのですが、IROTEC(アイロテック) マルチポジションベンチがコスパも良く人気も高い商品ですので座面の高さと大きさを許容できるのであれば魅力的な商品だと思います。
デクラインも可能背部シートも80度まで起こせますのでいろいろな種目に対応できます。
ちょっと残念なのがレッグ部分の耐荷重が60㎏という点、80㎏位あれば文句なしでした。
ちなみにこの商品の上位機種HPMはレッグ部分の耐荷重が80㎏あります。
但し、価格が本商品に比べて2万円程高くなりますし、大きさも一回り大きくなってしまいます。



<スぺック概要>
ネット上のデータで把握できなかった点はメーカーに問い合わせてみました。

サイズ(cm)
・シート(背)部 W25.5×D74×H56.5~121
・シート(座)部 W25.5×D35×H56.5
・脚部 W70×D143
・シート厚
重量(kg) 33
耐荷重(kg)
・本体 240
・アーム 50
・レッグ 60
角度調節
・シート(背)部 約-20度から約80度まで7段階調節
・シート(座)部 バックシートと自動連動調節
・調節法 PULL式

 

座面部が高過ぎるというデメリットを補える踏台がないものかと探してみたのですが、こちらのEGS(イージーエス)エアロビクスステップ、高さが10㎝と15㎝の2段階になりますし大きさも適度、そして安価ですから踏み台として使えそうです。↓



ベンチプレス専用台

概要

ベンチプレス用ラックとベンチが一体化している商品です。

ジムで使用されているような本格的なベンチプレス専用台はかなり価格が高くなってしまいます。

ビギナー用の低価格のベンチプレス専用ベンチはほとんどの商品のラック間が狭くセーフティもついていません。

高重量を扱うようになってくるとプレートをセットする際にバーベルシャフトが傾いてプレートが落下してしまうリスクもありますし、セーフティ無ですので安全性に問題が残ります。

お薦めベンチ

ビギナー用のベンチプレス専用台はあまりお薦めではありませんが、どうしてもという場合はIROTEC(アイロテック) プレスベンチがお薦めです。

別売りのセーフティラックと組み合わせてもお互いの脚の部分が干渉しあわないのでラック支柱とセーフティの間に空きができず比較的安全にエクササイズを行うことができます。



<スぺック概要>

サイズ(cm)
・シート部 W25×D123.5
・脚部 W52×D130
・シート高 46
・シート厚 4.5
重量(kg) 18
耐荷重(kg)
・ラック部 150
・ベンチ部 150+80(自重)
ラック高さ調節 固定

まとめ

・フラットベンチ
・インクライン(デクライン)ベンチ
・マルチベンチ(多機能ベンチ)
・ベンチプレス専用ベンチ
以上、4タイプのベンチをみてきましたが、お気に入りのベンチはありましたでしょうか?

可動部が多いということで少々不安もあったインクライン(デクライン)ベンチやマルチベンチですが、最近は耐荷重がかなり大きくなりその辺の不安も払拭されてきましたので、これから揃えるのであればこの両タイプのベンチの中からフィットしたものを選択する流れが自然かと思います。

ラック、バーベル、ダンベルとの相性やトレーニングスタイル等をよく吟味されて、ご自分に合った、そしてエクササイズが楽しくなるようなベンチを探し出してみて下さい。

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