A.筋トレ

ホームジム(自宅ジム)の作り方:お薦めのパワーラック・ハーフラック・マルチラック

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ダンベルのみでのトレーニングや軽量でのバーベルトレーニングであればラック無でも自宅トレは可能ですが、高重量のバーベルでのベンチプレスやスクワット等の種目を行うにはラックが不可欠です。

ラックには次のような種類があります。

パワーラック

ハーフラック(マルチラック)

ベンチプレス用ラック

スクワット用ラック

メインのラックではありませんが、補助的な器具として

セーフティラック

プレートを整理する為の器具として

プレートラック

この中(セーフティラックとプレートラックは除く)で筋トレ用ラックとしてホームジムに適しているのはどのラックでしょうか?

悩むところです。

安全性重視という観点から見ればパワーラックがベストチョイス、次善としてハーフラックもしくはマルチラックなのですが、、、

(2020年1月追記:最初に本記事をアップしたのが2016年、当時は手頃なハーフラックがあまり販売されていませんでしたので、断然パワーラック押しだったのですが、その後、機能的に納得できかつ安価な製品がボチボチ出てきていますし、実際ハーフラックを使用してきた経験から、超ヘビーなトレーニングを目指すのでなければ自宅ジムにはハーフラックもしくはマルチラックで十分という思いが強くなってきています。)

スクワット等は行わずにベンチプレスメインでトレーニングするというのであればベンチプレス用ラックという選択枝もありです。

しかし、スクワットもメニューに取り入れたいとなるとパワーラック、ハーフラックもしくはマルチラックがメインターゲットとなります。

ではそれぞれのラックの特徴等をみていきたいと思います。

パワーラック

概要

ベンチプレス、スクワット、チンニング、ディップスに加えてラットプルも可能なモデルもありますのでマルチベンチとの組み合わせでほとんどの種目をカバーできます。

安全面においても他のラックの追随を許しません。

特にスクワットの場合にその違いが明確になります。

スクワット中につぶれてしまった場合、セーフティにゆっくりバーを下ろせる場合はいいのですが、よろけてしまった場合、スクワット用ラックですとセーフティでは受けきれずにバーが落下してしまう危険性があります。

その点、パワーラックであればセーフティの長さは十分ですし、何と言っても縦の支柱の存在が大きく、バーがラック外に脱落するのを防いでくれます。

ホームジムにパワーラックが最適なことは間違いありませんが、

大きい、場所を取る

重量があるので床が心配

価格が高い

組み立てが大変

等のデメリットも有しているので導入をためらわれてしまう方も多いかと思います。

その辺を考察してみます。

私も現在、1.8m×3.6mの事務所兼書斎(ジムとしてしようできるのはたった1.7m×2.3m程度の極小スペース)にジムを設置すべくいろいろ検討している最中で、当初はパワーラック設置は無理があるかなと思っていたのですが、、、今はぎりぎりなんとかなるかなと思っています。(追記:残念ながら最終的にはパワーラックはあきらめマルチラックを選択しました。)

まず大きさと設置スペースの問題ですが、

パワーラックは通常、高さが200cm以上ありますので天井が低い場合は残念ながら選択肢から外さなければなりません。

そこをクリアーできた場合、

設置面積で考えてみると、日本製のパワーラックはだいたいW115cm前後×D115~135cmです。(ラットプルがついているタイプは除く)

これにベンチを組み合わせて使用するのでW115cm×D170cm前後が最低必要な設置エリアとなります。

バーベルを使用する前提であればジムスペースとしては横幅はバーベル長+50cm前後、奥行きは170㎝前後は確保したいところです。

他のラックとベンチの組み合わせでもこの範囲はあまり変わりません。
この点はパワーラックに限った問題ではないかと思います。

次に重量の問題です。

市販されている日本製のパワーラックの重量は50㎏~100㎏位です。

住宅の積載荷重の基準値は180㎏/㎡ですから、2㎡で360㎏。

100㎏のパワーラックで30㎏のベンチを使用して体重80㎏の人がバーベル150㎏でベンチプレスをして360㎏です。

200kg~以上扱うパワーリフティングレベルの場合はさすがに心配ですが、一般人レベルでは問題はないかと思います。

常時、その負荷がかかっているわけではありませんし、200㎏以上あるアップライトピアノで床が抜けたという話を聞いた事がありませんしね。

心配な場合は板等で補強しておいた方がいいかもしれませんね。

コンパネで補強されている方も多いようですが問題点が一つ。

コンパネ、強度もあり安価な点はいいのですが室内用に作られているわけではないので化学物質がかなり発生してしまうという危険性も有しています。

シックハウス症候群等には十分気を付けて下さい。

換気の悪い部屋の場合や小さなお子さんがいる場合は使用しない方がいいかもしれません。

多少高くても安全基準を満たした板を使用した方がいいかと思います。

健康を概しては意味がありません。

価格の点です。

確かにラック単体で比較してしまうと高く思えます。

しかしパワーラックと同様の機能を他のラックの組み合わせで実現しようとすると、

ハーフラック+セーフティラックもしくはベンチプレス用ラック+スクワット用ラック+セーフティラックという組み合わせとなり、

結果的にはかなりパワーラック単体より高額になってしまうこともあります。

組立の問題。

微妙に穴の位置がずれていて旨く組み立てられない等の苦情がけっこうレビューにもあります。

しかし、これはなにもパワーラックに限ったことではなくある程度覚悟しておかなければならないことだと思います。

面倒ですが部品を交換してもらって、なんとか組み立てるしかありませんね。

以上、いくつか気になる点もありますが、筋トレにおいて一番留意しなければならないことは安全面です。

特に自宅トレの場合は周辺に人がいないケースも多いのでなおさら注意が必要です。

ということで極力パワーラックを設置して最低限の安全を確保した上で自宅トレに励みたいものです。

お薦めパワーラック

IROTEC (アイロテック) マルチパワーラック


<スペック概要>
●サイズ(cm):W116(横内径106.5)×D145×H219
●重量(kg):82

<お薦めポイント>
・ラットプル、ローイング、チンニング、ディップスも行えます。
・バーベルシャフトは200cm以上対応ですが、180cmでもIROTEC (アイロテック)のワイドグリップタイプであれば使えます。

ハーフラック(マルチラック)

概要

一台でベンチプレスとスクワットが可能、商品によってはチンニングやディプスも行え、かつパワーラック程設置スペースを必要としませんので自宅ジム向きのラックです。

お薦めハーフラック(マルチラック)

BARWING(バーウィング) ハーフラック


<スペック概要>
●サイズ:W90.5-139(横内径72.5-118)×D96.5×H203.5
●耐荷重:300kg

<お薦めポイント>
・ラックの横内径が調節できるので、120/140/160/180/220全ての長さのシャフトに対応出来ます。
・3cm刻みの間隔でラックとセーフティーバーを調節できるのでベストポジションに近い状態でエクササイズできます。
・プレートラック付きですのでプレート管理が楽です。

 

セーフティラック

概要

読んで字のごとく他のラックを補完して安全を担保する為のラックです。
バーベルシャフトを受けるラック部分が極力長い商品を選択しましょう。

お薦めセーフティラック

市販されている商品が非常に少ないので比較しようがないのですがラック部分の長さがある程度あるという点で次の商品が一応お薦めです。

IROTEC(アイロテック) セイフティーラックワイドタイプ


レビュー数も多く人気もありますが、ゴム臭、接着剤臭が強いというレビューも多く見られます。
臭いに敏感な方はゴムの張替、接着剤の除去等の手間をかける必要があるかも知れません。

プレートラック

概要

プレートの枚数が増えてくるとどうしてもプレートを重ねて管理することになります。目的の重量のプレートを取り出す際に上に他の重量のプレートが載っている場合はそのプレートをどかす手間が出てきます。
そのような時に便利なのがプレートラックです。

お薦めプレートラック

[リーディングエッジ] ダンベル バーベル用 プレートラック


この商品の設置スペースは58㎝×60㎝とかなり狭小、シャフトも4本収納してくれる優れものです。
これを使えば自宅ジムがかなりスッキリしますね。コスパも高い。

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