グリセミックインデックス(GI)
グリセミックインデックス(グリセミック指数)は食品ごとの血糖値の上昇度合いを表現した指数です。
GIの方がなじみがあるかもしれませんね。
算出方法は
1.炭水化物50グラムを含む測定対象食品を摂取し、食後2時間までの血糖値を時系列で計測します。
2.計測結果をグラフ化し血糖値曲線下の面積を求めます。
3.求めた面積をブドウ糖(グルコース)50gを摂取した場合の血糖値曲線下の面積と比較して算出します。
式は
CI値=対象食品の場合の面積 ÷ ブドウ糖(グルコース)の場合の面積 × 100となります。
比較対象にブドウ糖(グルコース)が使用されていることからわかるように、
一般的にはブドウ糖(グルコース)の含有量の多い食品ほどGI値が高くなります。
白パン、白米、ジャガイモはGI値が高く、
野菜、豆類、果物、全粒穀物(玄米等)、ナッツはGI値が低い食品です。
なぜGI値の高い食品を摂取すると太りやすいのでしょうか?
白米等のGI値が高い食品を摂取すると血糖値が急上昇しやすく過剰にインスリンが分泌されてしまいます。
「肥満のメカニズム」でもふれましたが、
インスリンは血液中から細胞内へのブドウ糖の取り込みを促進してくれる一方、エネルギーとして消費されなかったブドウ糖を中性脂肪に変えて脂肪細胞に蓄積する働きも持っていますので太りやすくなるというわけです。
低インスリンダイエット
GI値を利用したダイエット法に低インスリンダイエットがありますが、
GI値自体、各研究機関が別個に研究発表している数値で統一されているわけではなくあいまいなものですので、あまりにGI値に執着して神経質になるのも考えものかと思います。
もう少し気軽に考えて、
GI値が低い野菜、豆類、果物、全粒穀物(玄米等)、ナッツ等を多めにし、GI値の高い白米、パン等の摂取を多少控えるくらいが落としどころで、あくまでもバランスの取れた食事を心がける事が大事だと思います。