ダイエット：肥満判定指標：体脂肪率

↑「ダイエット大作戦：コンテンツ一覧」へ戻る

体脂肪率数パーセント、鍛え抜かれたアスリート達の紹介時によく使用されますね。
ダイエットの際のキーワードの一つです。

体脂肪率の測定方法ですが、いくつかあります。

比較的正確に測定可能な方法として
水中に体を沈め水中の体重計で測定し、通常の体重との差から算出する水中体重測定法や、
密閉された容器内に入り測定する空気置換法がありますが、大掛かりな装置が必要ですので我々一般人には計量の機会はまず訪れることはないでしょう。

一般家庭で手軽にできるものとしてキャリパー（皮下脂肪厚計）という専用の測定器で上腕三頭筋と肩甲骨下部の2箇所の皮下脂肪を挟んで厚さを測定し、その結果から算出するキャリパー法等があります。

私も30年前には、キャリパー法に近い方法で体の4箇所のぜい肉をつまんで厚さを測り、表に当てはめて凡その体脂肪率を求めていました。

しかし、これら皮下脂肪で測定するタイプのものは
背中の部分は自分では測定できない
ので面倒ですし、
個々で皮下脂肪の厚い部位の分布も異なる、
内臓脂肪は測定できない、
等の欠点を持っていますので誤差もそれなりに大きいように思われ使い勝手は今一つ。

最近は体重計で体脂肪を手軽に測定できるようになりましたので、これはいいぞと思ったのですが、
残念ながら、測定する体重計が異なったり、測定する時間が違ったりすると測定結果にけっこうな誤差が出てしまいます。

誤差が出てしまう原因は体重計における体脂肪率の割り出し方にあります。

通常、体重計では体に微弱電流を流して電気の通り易さを判定して体脂肪率を割り出しています。

水分を多く含んでいる物質ほど電気は通り安い。
ということと
脂肪は水分をほとんど含まず、脂肪以外のその他の組織、内臓や筋肉等は水分を多く含んでいる。
ということから

測定した結果
電気が通りやすければ体脂肪が多
電気が通りにくければ体脂肪が少
という判定ができるわけで、

体重計は、この原理を利用して得た情報と、事前に入力された年齢・性別・身長および測定した体重から体脂肪率を割り出しています。

つまり体重計の体脂肪率は体表や体内の水分量等に左右されやすく、又、メーカーによっても算出方法が異なりますでの結果として誤差が出てしまうわけです。

現に私の使用している体組成計とジムの体組成計では約2～3％程度の誤差があります。
こうなると、正直、どちらを信用してよいかわからなくなります。

取り敢えず、一応自宅の体組成計を信じるとして、
1.少なくとも足の裏は乾いたきれいな状態で計量する。
2.体重も1日のうちで1～2kgは変動しますから、体脂肪率に関してもあまり細かく考えずに1週間の平均値の推移くらいをチェックしていけばいいくらいのものとしてみておく。
3.極力、測定時間を同じにしてやる。特に他の要因の影響を受けにくい起床後に測定する。
等で対処しています。

手軽に測定できるようになったとはいえ体脂肪率に関しては、以上のようにまだまだあいまいな部分も多いので、前述しましたが、本サイトにおいてはダイエットの進捗判定には主にBMIを使用しています。

体脂肪率の判定基準表を掲載しておきますので参考にして下さい。

日本人の適正な体脂肪率は、
男性では 15 – 19 % 、
女性では 20 – 25 %
とされています。

これを下回っていれば痩身、これを上回っていれば肥満ということになります。

肥満状態は放置しておけば生活習慣病を誘発するリスクが高くなるので確かに問題ですが、逆に過度の痩身も問題でストイックに低体脂肪率を追い求め過ぎてしまうと、又違ったリスクに晒されることになってしまいますので要注意です。

脂肪は悪玉扱いされがちですが、エネルギーの源でもあり、細胞やホルモンの構成成分であり、体温を保つ、クッション材として体を守るといった重要な役割も果たしています。

一見頑丈そうなアスリートが頻繁に風邪をひいたりします。体温調整が難しいのでしょう。
特に女性の場合は摂食障害やホルモンバランスが崩して体調を悪化させてしまうケースも多々あるようです。
パリコレのモデルの痩せすぎに関する法規制も話題になっています。

我々一般人は過度の減量は避け、上記の適正数値の範囲から逸脱しないようチェックを心掛けましょう。
あくまでも目指すは健康＆元気生活です。そうでなければダイエットの意味がありません。

年齢別体脂肪率判定基準表（男性）

年齢別体脂肪率判定基準表（女性）

↑「ダイエット大作戦：コンテンツ一覧」へ戻る