心房細動は脳梗塞発症のリスク!血圧計で早期発見、脳梗塞から命を守ろう!

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血圧計は健康管理には欠かせない必須アイテムですね。

血圧計も日々進歩を続け、最近のモデルにはいろいろ付加価値の高い機能が付加されています。

その中で心房細胞の早期発見の武器として着目したいのが「不規則波検知機能」。

心房細動は通常、発作性持続性慢性という流れで症状が進んでいきます。

自覚症状が少ない発作性の段階では心房細動と気づきにくく、持続性や慢性になってやっと判明するというケースが多いようです。

心房細動の中で発作性の占める割合は約45%、多くの方々が心房細動に気づかず脳梗塞等の発症リスクを抱えたまま日常生活を送っていることになります。

「不規則波検知機能付き血圧計」で日々の計測を励行することで心房細動を初期段階で検知できれば脳梗塞等の発症リスクを軽減できかつ心房細胞完治の可能性も高くなるのではないかということで、その辺のところをまとめてみました。

心房細動早期発見の重要性

前述したように心房細動は発作性→持続性→慢性という流れで症状が進んでいきます。

持続性や慢性に移行してしまうと、次のようなリスクが飛躍的に増大してしまいます。

血栓形成による脳梗塞発症

心房壁肥大による心機能低下

術後の再発
etc.

各リスクについて簡単に触れておきます。

血栓形成による脳梗塞発症

この中でも一番問題となるのが脳梗塞発症リスク

脳梗塞の原因の約3割は心源性、その多くが「心房細動」由来です。

プロ野球の長嶋茂雄さんや小渕元首相が患った脳梗塞も「心房細動」由来ということは周知の事実です。

一般的には「心房細動」自体はそれほど怖い病気ではないと言われています。

しかし、細動により左心房から左心室へのスムーズな血流が疎外され血栓が形成されてしまうと話は別です。

持続性や慢性に移行してしまうと、長期間細動が継続している状態となってしまいますから血液の澱みが進み血栓形成の確率が高まってしまいます。

心房壁肥大による心機能低下

細動状態を放置しておくと過負荷により心房壁が肥大化してしまいます。

困ったことに心房壁肥大は不可逆性、肥大してしまうと元には戻ってくれません。

私の場合も発作性段階で細動の診断を受けたにもかかわらず、慢性になるまで放置してしまったのでアブレーション手術不適応レベル直前まで肥大化してしまっていました。

後悔先に立たずです。

術後再発

完治率に関して私が病院から受けた説明では、発作性心房細動の段階であれば、1回目のアブレーション手術での完治率は約80%、2回受ければ約90%と高い完治率でした。

しかし、慢性心房細動まで進行かつ心房肥大が伴っていた私の場合、それぞれ約40%、約60%とかなり低い完治率になるとのことでした。

その他にもさまざまなリスクが症状の進行とともに増大していきます。

ということで早期発見の重要性はご理解いただけたと思いますが、その早期発見がなかなか難儀です。

心房細動の早期発見が難しい理由

主な理由は次の2点です。

初期段階の発作性の場合は自覚症状がないかあったとしてもほとんど気にならない程度なので医療機関を受診するケースが少ないという点
仮に受診しても発作性の段階では細動はたまにしか発生しないので心電図測定中に細動が発生しないケースが多く心房細動を特定できないという点

私の場合も特定までにかなり時間を要してしまいました。

日常生活ではまったく自覚症状なし、あるハーフマラソン大会でスタート直後に通常とは異なる妙な息苦しさを感じ途中棄権、その段階で初めて医療機関を受診。

マラソンをしていなかったら気づかず医療機関受診はかなり後になってしまっていたかと思います。

最初の受診時、通常の5分程度の心電図検査では異常は発見できませんでした。

その後の24時間ホルダー心電図検査でも異常無し、紹介状を書いてもらい大きな病院でトレッドミル運動負荷心電図検査も受けたましたがやはり異常無し。

結局、原因を特定できずに経過観察ということに。

数か月後、胸の辺りの違和感が気になることが多くなったので再受診。

24時間ホルダー心電図検査でやっと細動波形が見つかった次第です。

その時も病院でホルターを外してもらう直前約5分間だけに細動の発生が見られたということで、もう少し早くホルターを外されていればまたまた異常無しということで終わってしまっていたということになります。

このように発作性の段階で心房細動を発見することはなかなか難儀なことです。

ではいかにすれば、発作性段階で心房細動を検知する確率を上げられるか?ということですが、、、

心房細動発見の確率を上げるには?

お薦めなのが前述の「不規則波検知機能付血圧計」による定期的な測定です。

残念ながら私の場合は心房細動と診断された後に「不規則波検知機能付血圧計」を購入、早期発見に寄与してくれたというわけではなかったのですが、カテーテル手術前の慢性期には測定するとほとんどの場合で不規則波検知。

術後は再発検知の為に測定を継続していますが今のところ不規則波が検知されたことはありません。

たぶん他の不整脈等にも反応してしまうでしょうから不規則波検知=心房細動というわけではありませんが、不規則波をほぼ確実に拾ってくれることは確かなようです。

通常の血圧想定の場合は起床後1時間以内、安静状態で行うのが良しとされていますが、不規則波検知が目的であれば少々面倒ですが日に何回か測定した方が発見確率は高くなるかと思います。

不規則波検知機能付血圧計

昨今、不規則波検知機能付血圧計は医療機器メーカー各社から販売されていますが、血圧計というとやはりオムロンが定番。

と言うことでオムロン製品から選択しようと思ってもオムロンの血圧計は種類がかなり多いので迷ってしまいます。

アマゾンを覘いてもこれでもか?というくらいいろいろ出ています。

おまけに機能説明が詳細に記述されているものといいかげなものとがあり、どの商品に不規則波検知機能が付いているのかを把握しずらい。

ということで、オムロン血圧計機能比較表で「不規則波検知機能付き」プラス「日本製」をキーに絞り込んでみました。

下記の表は条件に該当した商品名です。(2020年3月13日時点)

上腕(カフ)式と手首式、どちらが良いのかちょっと迷いますね。

手首式のメリットは何と言っても手軽に計測できることと携帯性、デメリットは頻繁な電池交換の煩わしさ。
上腕式のメリットは計測の安定性、デメリットは冬場の計測が面倒なことと価格が高めなこと。

私の場合は当初は手軽さを重視して手首式でしたが、電池交換が面倒になったことと、上腕式の方が計測精度が高そうかなということで上腕式に変えました。

<上腕(カフ)式>

HCR-7409
HCR-750AT
HCR-7601T
HEM-7122
HEM-7270C
HEM-7271T
HEM-7280C
HEM-7281T
HEM-7324C
HEM-7325T
HEM-7510C
HEM-7511T
HEM-7600T
HEM-8712

<手首式>

HCR-6301
HCR-6311
HCR-6320T
HCR-6321T
HCR-6323T
HCR-6324T
HCR-6900T-M

上記、表中、アマゾンでも購入でき、かつ評価の高い商品の何点かをリンクしておきます。

画像クリックでアマゾンの商品説明ページに飛びます。

HEM-7281T

HEM-6301

上記の表には載っていませんが、この商品も不規則波検知機能付きでしたのでご紹介しておきます。このタイプであれば手軽に測定できますね。但し、腕が太い方には狭すぎるかな?

HEM-1000

まとめ

今後ますます高齢化は進んでいきます。

温暖化の影響で自然環境等の外部環境もかなり不安定な時代に突入、未知のウィルス等の出現も頻繁になってきておりストレスは増すばかりです。

加齢とストレスは心房細動発症の主要因、心房細動の患者さんは今後増加の一途をたどっていくだろうということは容易に推測できます。

それに伴い心源性脳梗塞等の重篤疾患を発症する方も増えていってしまうのだろうなと危惧しています。

そのような状況に至らない為には心房細動をできるだけ早期に発見し早めに適切な処置を受けることが肝要です。

自覚症状がなくても、サイレント心房細動が潜んでいるかもしれません。

現在、健康に自信がある方も「不規則波検知機能付血圧計」での計測を健康管理の一環としてルーチンワークに組み込まれてみてはいかがでしょうか?

アブレーション手術後の再発の早期発見にも有効かと思います。

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