平成25年に厚生労働省が実施した国民生活基礎調査では健康状況把握ということで怪我や病気の自覚症状の有無についての調査も行われました。
結果、有訴者率の高かった症状は
男性の場合、
1位は腰痛で92人/人口1000人当たり
2位が肩こりで60人/1000人当たり
女性の場合、
1位が肩こりで125人/1000人当たり
2位が腰痛で118人/1000人当たり
でした。
ということは約10人に1人、1000万人以上の方が肩こりや腰痛に悩まされているわけです。
かくいう私も以前はその中の1人。筋金入りの肩こりマンでした。
小学校の低学年の頃から肩こりで、お恥ずかしい話ですが親に揉んでもらっていた記憶があります。
結構な年齢になるまで肩こりには悩まされていました。
私が肩こりがひどかった原因は明白、肩こりになりやすい素因をたっぷり有していたからです。
いくつか上げてみます。
フィジカル的な素因は
・もともとの骨格のアライメント、バランスが悪い
・血管が細い
・関節が固い
・筋肉の質が悪い、疲れ易い、攣り易い
・筋力が弱い
・当然姿勢が悪い、猫背
・頭が大きい
おまけに高校の1年迄気づかなったのですがかなり重度の鉄欠乏性貧血でした。
これらの素因があるとどうしても頸と背中上部の筋肉への負担が大きくなりますし、十分な酸素も供給できませんし、血流も悪いので疲労も蓄積しやすくなります。
メンタル的には
・緊張しやすい
・ストレスを受けやすい
常に交感神経優位ですから、血管が収縮状態、結果として血流不全になってしまいます。
仕事面では
・ソフトウェアーの仕事をしていたのでキーボードを打っている時間が長く姿勢的には最悪
・当然、目は疲れる
・ストレスが溜まりやすい仕事
etc
これではフィジカル的にもメンタル的にもいいわけがないですね。
これだけ揃っていると肩こりにならない方がおかしいというレベルです。
しかし、厄介だった肩こり、現在はほとんど自覚することがなくなりました。
理由は、、、歳で感覚が鈍感になった。
いやいや、それも多少はあるかもしれませんが、上記の要因のうち、いくつかの要因を消したからです。
中には、自分の力ではどうにもならないところもいくつかあります。
例えば、骨格、筋肉の質、血管の細さ、頭の大きさ、これはさすがにどうにもできません。
この辺はスルーしかありません。
しかし、他の要因は努力次第で改善可能です。
テレビや雑誌ではしょっちゅう「簡単に、、、」というテーマで肩こりや腰痛について取り上げています。
それを見ていつも思います。
そんな簡単に治るわけがないはないぞと。
どんなことでもそうですが改善するにはそれなりの時間と労力(トレーニング)を要します。
時間と労力は要しますが、まず肩こりになっている原因を洗い出し、その原因を一つ一つつぶしていけば他の病気由来の肩こりでなければ必ず肩こりは改善できます。
そして、その時にはただ肩こりが解消したというだけでなく、フィジカル的にもメンタル的にもいい状態になっているのを実感できるかと思います。
これは当然ですね、原因となっていたフィジカル面やメンタル面のデメリットを取り除くトレーニングをした結果ですから。
つまり肩こり解消もフィジカルアップ、メンタルアップも処方はそんなに変わらないという事です。
肩こりの改善をトリガーにしてついでにフィジカルやメンタルもアップ、結果的に仕事の効率もアップ、そう考えればトレーニングも辛くない。
ハンディはチャンスです。
という事で、次のような流れで解消を目指していきます。
1.まず、最初にすべき事は肩こりが他の病気の一つの症状として出ているのか、そうでないかをまず見極める事です。
高血圧等の生活習慣病由来であればある程度生活習慣を改善することで自分でなんとかできる部分はありますが、重篤な病気由来の肩こりであった場合はセルフケアーでは改善は見込めません。
全ての可能性を消すことは無理ですが肩こりの他にも気になる事があれば迷わす専門医の診断を受けておきましょう。
その結果、他の病気由来の場合はまずその治療に専念する事が第一優先です。
それ以外の解剖学的要因や生理学的要因に起因する肩こりが本作戦のターゲットです。
2.肩こりについて理解する為には解剖学、生理学、運動学の基礎知識が必要です。ちょうどいい機会です。学んでおきましょう。
3.原因は人ぞれぞれです。まず思い当たる要因を洗い出します。
4.次に洗い出した要因一つ一つに対して対処法、トレーニング法を検討します。
5.後は設定したトレーニングを日々のルーティンに組み込み、ただひたすらに黙々とシャカリキに繰り返していきます。
数週間後なのか、数か月後なのか、人それぞれ効果が出てくる時期は異なると思いますが必ず結果は出ます。
そしてその時にはフィジカルもメンタルもいい方向に変っていると思います。
では、では、関心を持たれた方、「肩こり解消大作戦」、そして「自分をチェンジする大作戦」
スタートしてみませんか?