以前、ブログではないがランニング関連のHPを立ち上げた事があった。
その際、文体を「ですます調」にするか「である調」にするかで当初かなり頭を悩ませた。
どちらのスタイルがいいのかネットで調べてみたりもしたが、どちらも一長一短があってなかなか結論がでない。
結局、最初は「である調」を選択、20ページ程書いた記憶がある。
「である調」の方が、エッセイ風に気軽に書けそうな気がしたからだ。
ちょうどその頃、影山民夫や沢木耕太郎のエッセイを読んでいたのでその影響があったのかもしれない。
しかし、いざ出来上がったものを読み進んでいくと、、、なんとも「偉そう」に見える。
上から目線のような表現が気になってきてしまい、結局、全て「ですます調」に書き直した。
そしてまた読んでみた。
確かに丁寧なイメージにはなった、
が今度はなんとも面白味を感じない。
血が通っていないというのだろうか、ただの説明文の羅列。
またそれが気に入らず、「である調」に総入れ替え。
そうこうしているうちにレンタルサーバーの更新期限が到来、サイト作成の能力がない事を十分思い知ったということもあり更新は継続しなかったのでその悩みの日々は終わったが、かなり無駄な時間と労力を使ってしまった。
そして時が経ち、このブログを立ち上げた時に、またまた同様の事で悩んでしまった。
読む側にとってはどちらでもいいだろうし、そもそもほとんど人の目に触れることもないであろうマイブログ。
こだわってもあまり意味がないのはわかっているのだが、枝葉末節にこだわってしまう性格はなかなか治ってくれない。
どちらのスタイルをとるかで悩んだ挙句出した結論は共存。
原則「ですます調」、日記部分だけはつぶやくというイメージで「である調」。
と決めたものの日記部分もつい最近までなかなか後者では書けず前者スタイルで書いていた。
先日、アクセス数等を気にするのを止めてアクセス解析を見なくなってから、やっと「である調」に変更できた。
ブログはその時その時の自分の思いを素直に表現すればいいのだと思えるようになったからだ。
ネットでブログ関連のハウツー記事を検索してみると、アクセス数を稼ぐにはこうあらねばならないという記事ばかりだ。
SEOなど理解不能であるしほとんど興味はなかったが、それでもそのような記事を読んでいるうちに多少なりとも影響されかなり自分を縛ってしまっていた気がする。
もともとブログは遊びの一つのルーツとして発生したものだろうし、法人のブログでもなく有名人のブログでもない、名もないただの凡老人のブログなのだ。
その日その日の気分次第で書き分けてもいいのかもしれない。
これからは趣味の一つとして肩の力を抜いてもっと自由にブログを楽しんでいけばいい。