システムトレードナビ:バックテスト:パフォーマンス評価時に使用する項目

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システムのパフォーマンス評価時に使用する項目の一覧です。
当サイトが独自に設定している項目もあります。

取引対象日

年間取引可能日数、通常は営業日日数

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トレード数

システムがサインを出した数

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トレード率

トレード数 ÷ 取引対象日 × 100

一応、寄引システムを想定したものです。

時間足の自動売買システム等であれば1日に複数回取引される場合もありますので、その場合は100%超えもあり得ます。

トレード率100%以上で、かつ勝率やPORも高いシステムが理想ですが、現実的にはなかなかそう旨くはいきません。

勝てる可能性の高い局面はなかなか出現してくれません。

トレードに適さない局面の方が圧倒的に多いというのが実情です。

ですから、

実戦運用に耐えうるシステムを作る為には、なにかしらのフィルターをかけて勝つ可能性の低いであろうトレードを回避しエントリーを厳選することでパフォーマンスを向上させていくことが不可欠です。

その結果、トレード率はどうしても下がってしまいます。

それはある程度仕方がないことだと思います。

但し、極端に低いトレード率ではあまり意味がありません。

厳選した結果としても複利運用は目指すのであれば最低40%程度は欲しいところです。

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総利益

勝ちトレードで得られた利益の合計

この段階では、商取引の「売上」に相当するものと捉えておいた方が実運用時のメンタルコントロールに役に立ちます。

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総損失

負けトレードで被った損失の合計

上記と同様です。商取引に例えれば、「コスト」に相当するものです。

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総損益額

期間中の総利益-期間中の総損失

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獲得可能最大利益

(日々の終値 - 始値)の絶対値の合計

寄引システムの評価に使用する数値です。

フルにトレードした場合でかつ勝率100%の場合に得られるであろう利益です。当サイト独自の指標です。

獲得可能最大利益の内どれくらいを実質利益に出来ているかを見る事でシステムの質を判定しています。

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勝率

勝ちトレード ÷ トレード数 × 100

勝率は一番ポピュラーな指標ですが、この指標単独ではシステムを評価はできません。

ペイオフレシオ(POR)、トレード率、ドローダウン等の他指標も合わせた総合的な判断が必要です。

いくら勝率が高くても、PORやトレード率が低ければ高いパフォーマンスとはなりません。
とは言え、シストレの実戦時はやはりある程度高率でなければ精神的な負担が大きく極端に低い勝率の場合は継続運用が困難になります。

継続運用の為には、PORは1.0以上を維持した上で55%程度は欲しいところです。

メンタル的には利益を挙げた昂揚感よりも損失時のダメージの方が格段に大きく感じるので、PORがある程度高いとしても勝率が50%を切ってしまうと精神的にきつくなり運用継続が困難になる場合があります。

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平均損益

総損益額 ÷ トレード数

最も重要な指標の一つです。

「寄り」や「引け」での取引ではスリッページは発生しませんが、ザラ場での成行注文ではENTRY時とEXIT時に呼値(1ティック)以上のスリーページが発生する可能性があります。

日経225先物ミニでは1ティックが5円ですからENTRY時、EXIT時合わせて10円程度のスリッページを想定しておく必要があります。

実際の取引においては動きの激しい時は数十円発生することもありますし、全く発生しない時や、逆に有利な条件で売買が成立することもあります。

ザラ場システムの場合、相場の状態やシステム環境等でスリッページは変化しますが、バックテストの段階では10円程度は発生すると仮定してパフォーマンスを評価すべきです。

例えば、1日に数回程度取引を繰り返すシステムのマージンベースの年間利益が10,000円だったとします。これだけ見るとシステム的には非常に優れたものと判断しがちですが、取引回数が1,000回だったとすれば平均損益は10円。

実運用でスリッページが平均10円発生してしまうとすると利益はゼロ、手数料を考慮すれば損失が出てしまいます。

ということはザラ場システムのバックテストでの平均損益は15円程度はないと実戦に耐えられないということになります。

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プロフィットファクター(PF)

総利益 ÷ 総損失の絶対値

最も重要な指標の一つです。
評価対象期間が短ければかなり高い数値になることはありますが、評価対象期間が数年以上となると2.0以上のシステムを作ることはなかなか困難です。

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ペイオフレシオ(POR)

勝ちトレードの平均利益 ÷ 負けトレードの平均損失の絶対値

最も重要な指標の一つです。
プロフィットレシオ、損益レシオとも言われます。FXでよく使われるリスクリワードレシオと同義です。

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損益曲線

縦軸に総損益、横軸に時間を取ったグラフ

ドローダウンの少ない滑らかな右肩上がりの曲線が理想です。資産曲線エクイティカーブも同義です。


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最大ドローダウン

(資産残高のピーク - 資産残高)の最大値

最も重要な指標の一つです。
いかに総損益が大きなシステムでも、本指標が過大であれば資金ショートや精神的負担で運用継続が困難になる可能性が高くなります。
ターゲットが日経225先物という前提であればバックテスト段階ではマージンベースで1,500円以下でないと実運用は厳しいかもしれません。

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年度毎最大ドローダウン

年度毎の(資産残高のピークー資産残高)の最大値

重要な指標だと思います。

例えばA,B2本のシステムの優劣を判断するとします。
両方とも総損益は同じで10年間のテスト期間内の最大DDも1,000円ということで同じだった仮定します。
そこで、年度別のDDを見てみると、Aは1年だけ1,000円で他の年は500円前後、Bは他の年度も最大DDに近い900円前後であったとすれば、最大DDが同じでもAの方が運用時の精神的な負担が軽く済むということでAの方が高い評価ということになります。

できれば、ドローダウンについては次のようなグラフにして視覚化した上で評価することをお勧めします

これは、いくつかある私の寄引システムのうちの一つのシステムのドローダウン推移表です。
年度毎のドローダウンの推移が明確になりますし、システムが相場に旨く対応できているか否かをイメージとして掴みやすいかと思います。

例えば、このシステム、2014年~2016年も利益は出ていますが、このグラフを見るとこの間のドローダウン、以前に比べて600円以上で推移する場面が多くなってきています。システムが局面に合わなくなってきているサインかもしれません。

実戦に突入すると日々ドローダウンとの戦いになりますから、常にグラフ化してチェックしておく必要があります。

このグラフ、次のような使い方もできます。

例えばテスト段階からリアルトレードに入るタイミング

最大ドローダウンの2/3位のドローダウン時点で参入するようにすれば、突入してすぐに大きなドローダウンに遭遇する確率は低くなります。

又、最大ドローダウンに近づいた場合は逆に投下枚数を増やすといったポジションサイジングにも使えます。

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フラット期間

ドローダウンが発生してから、次に最大資産(最大利益)を更新するまでの期間

バックテスト段階のパフォーマンス評価において意識する項目は利益額、勝率、PF、POR、平均損益、ドローダウン等で、フラット期間のことはあまり頭にないのではないでしょうか?

しかし、実戦に突入してみるとこのフラット期間でのモチベーションの維持がシステム運用継続の重要なファクターとなる事に気づかされることになります。

あるシステムのフラット期間を検証してみると最大利益を更新した日は全トレード日数のたった約18%、82%がフラット期間でした。

半年以上出口の見えないトンネルの中を進むような状態が何度か出現していました。

運用を継続していく為には実運用に突入する前に該当システムの過去のフラット期間の状況をきっちり把握して心構えを作っておくことが必要不可欠です。

次のようにグラフ化しておいた方がイメージが掴みやすいと思います。

このシステムの最長フラット期間は2005年、120日以上続いています。
この時は実運用前ですが、実運用になってからでも100日に近いフラット期間を何度が経験してきていることになります。

長期間に渡るフラット期間はメンタル的に本当に辛いものです。

しかし、耐えなければ先はない。

シストレ運用の難しいところです。

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破産確率

ペイオフレシオと勝率から算出されます。
有名な「破産確率表」がありますので、表からおおよその破産確率を掴みます。

・破産確率表

POR\勝率(%) 10 20 30 40 50 60 70 80 90
0.2 100 100 100 100 100 100 98.0 72.2 5.8
0.4 100 100 100 100 99.9 95.0 58.7 6.5 0
0.6 100 100 100 99.9 96.1 64.1 12.4 0.1 0
0.8 100 100 100 98.6 78.4 26.1 1.3 0 0
1.0 100 100 99.9 92.6 50.0 7.4 0.1 0 0
1.2 100 100 99.9 78.4 26.0 1.8 0 0 0
1.4 100 100 96.4 59.5 11.9 0.4 0 0 0
1.6 100 99.9 90.4 41.2 5.1 0.1 0 0 0
1.8 100 99.7 81.1 26.8 2.2 0 0 0 0
2.0 100 99.1 69.6 16.8 0.9 0 0 0 0
2.2 100 97.7 57.6 10.3 0.4 0 0 0 0
2.4 100 95.2 46.4 6.3 0.2 0 0 0 0
2.6 100 91.5 36.6 3.9 0.1 0 0 0 0
2.8 100 86.8 28.5 2.4 0 0 0 0 0
3.0 100 81.2 22.0 1.5 0 0 0 0 0

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利益効率

純利益 ÷ 最大獲得可能利益 × 100

これは当サイトが勝手につけた名前です。
寄引システムの評価時に使用しています。最大獲得可能利益のうち、どれくらい効率よく利益を切り取れているかを見ています。

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最大連勝数

期間内の最大連勝数

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最大連敗数

期間内の最大連敗数

実トレード時、最大連敗数を更新するような時は、システムのエッジが効かなくなってきた可能性もありますので要注意です。

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連敗:連勝比率

連敗日数 ÷ 連勝日数 × 100

これも独自に使用している指標ですが、かなり重要視しています。
作成方法は期間中の2連勝以上、2連敗以上の回数をカウントし、
2連敗の回数×2+3連敗の回数×3+・・・・)÷(2連勝の回数×2+3連勝の回数×3+・・・)×100
ストレス度を判定する為に使用しています。又、各、連敗数毎の頻度を把握しておけば、運用時、連敗が始まった時に過去に○連敗は△回発生しているから想定内云々の判断が出来ます。

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最大勝ちトレード

1トレードで勝った最大値

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最大負けトレード

1トレードで負けた最大値

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まとめ

パフォーマンス評価時にはどうしても利益額、勝率等に目が行きがちですが、実運用ではドローダウンの大きさやフラット期間の長さ・出現頻度が運用継続に大きな影響を与えます。

バックテストの段階でしっかり数値を把握しておきましょう。

また、スリッページが大きくなりやすいザラ場システムを作成する場合は平均損益が小さいとシステム上はプラスでも実運用ではマイナスという現象になりかねませんので注意が必要です。

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