システムトレードナビ:主なテクニカル指標:移動平均線

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概要

トレンドフォロー系の代表的指標で多くの投資家に重用されています。
一番ポピュラーなテクニカル指標です。

たかが移動平均されど移動平均ということで、シンプルですが使い方次第で非常に頼りになる指標だと思います。

初心者の頃に使用、次第になんとなくネーミング的に勝てそうな他のテクニカルを使い始め、しかし、どんなに複雑な指標をもってしてもアメーバーのように変動する相場を捕捉することはできないことを学び、最終的には移動平均主体のシンプルなトレードスタイルに回帰していくという流れが多いのではないかと思います。

移動平均線にもいくつかの種類がありますが、テクニカルで主に使用されるのは次の3つです。

単純移動平均線:MA(Moving Average)又はSMA(Simple Moving Average)

一定期間の価格の平均値をグラフ化したものです。

加重移動平均線:WMA(Weighted Moving Average)

直近に近ければ近いほど順次重みを大きくしていく平均値です。
SMAの欠点である遅行性を改善する為に考案されたものです。

指数平滑移動平均線:EMA(Exponential Moving Average)

直近の価格をより重視した累積加重平均です。
やはりSMAの欠点である遅行性を改善する為に考案されたもので、MACDで使用されている移動平均線です。

メリットとデメリット

遅行性という弱点はあるものの、トレンドを判定するには最適な指標の一つです。
WMAやEMAはSMAに比べて遅行性が改善された分、早めの仕掛けができるというメリットはありますが、逆に時期尚早でだましに会う確率も高くなるので一概にどのMAが優れているかは判断できません。

計算式

ここではMAとEMAの計算式について説明していきます。
WMAに関しては遅行性の改善という点に関してはEMAの方が有効ですし、WMA算出は手間がかかりますから敢て使用する必要性は感じませんので省略します。

単純移動平均線

当日MA={当日の終値+前日の終値+ ~ +(1-平均日数)前の終値}÷ 平均日数

例 1日目:20、2日目:30、3日目:40とすれば、 3日移動平均は(20+30+40)÷3=30となる。

指数移動平均線

計算可能日初日は前日のEMAがないので当日EMA=当日MA

2日目以降は

当日EMA
=前日EMA+(当日終値-前日EMA)× 平滑化係数
=前日EMA+(当日終値-前日EMA)× 2 ÷ (平均日数 + 1)

計算式(EXCEL)

使用方法

・誰でも知ってる長短線のクロストレードですがこれだけではご存知のように結果は悲惨になります。
長期線の傾斜を判定して一定以上の傾斜で長期線が上昇中に短期線が中期線を上抜けた場合に「買い」エントリー、一定以上の傾斜で長期線が下降中に短期線が中期線を下抜けた場合に「売り」エントリー等の条件にすれば、ただのクロスによるサインに比べて「だまし」をある程度避けられます。

・トレンドは長期線の階差をとって傾斜をみることで判定し、他の指標の同一方向のサインをトリガーとして使用する。
ブレイクアウト系システムでも、ブレイクアウトした方向が平均線の方向と同一方向の場合にのみサインを出すようにしてあげれば、「だまし」に合う確率が低くなります。

・遅行性のデメリットを補う為に、先行指標であるストキャスティックスやRSIと組み合わせるといい結果が残せるかと思います。

・通常、移動平均を求めるには終値を使用しますが、それだけでなく、ケースに応じて高値、安値、仲値(4本値の合計/4etc.)を使用してみるのも面白いかと思います。

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