2020年3月12日に史上最大の下げ幅-2352.60ドルを記録したニューヨークダウ、昨日(2020年3月16日)、下げ幅の記録を大幅に更新、前日比-2997.10ドルで取引を終えました。
下落率も12.93%とブラックサーズデーの12.8%超え、典型的なパニック売りでしたね。
ブラックサーズデーといえば1929年の世界大恐慌の発端となった日。
通常であればサプライズとして好材料となるはずのFRBの実質ゼロ金利発表もほぼ空振り、悪い流れを止めることはできずでした。
日本株も、16日午後の日銀の黒田総裁のETF12兆円買い入れ発言を受けて一瞬上昇しましたが、その後、急速に値を消しています。
かっての黒田バズーカの面影は全くありません。
売り方に見透かされてしまっていますね。
2013年に総裁就任以来、なんでもやる量的質的金融緩和(QQE)政策で2年で2%の物価上昇を達成できると息巻いていましたが、7年経っても実現の可能性はまったくなし。
そのことで責任をとって辞任することもなく。
豊富な資金でETFを買いまくって株価の下支えをしてきましたが、結果、日銀の有しているETFの損益分岐点は日経平均で19500円近辺と言われていますから、現時点でかなりの含み損を抱えていてしまっているようです。
私は経済の専門家ではありませんから、小難しいことはわかりませんが、ゼロ金利政策とETF買い上げでただただ市場に無駄な資金を投入してきただけ、あげくのはては大きな含み損。
なんともな結果です。
それでも懲りずに何でもやるとまたまた12兆円でETFを買うという発言。
庶民の今後の生活への不安感を全く理解していないのではないかと思います。
日銀はどれだけ損しようが最終的には国が面倒をみてくれますから、やりたい放題です。
私はシステムトレーダーの端くれですので、イレギュラーな動きを極端に嫌います。
これまで黒田バズーカ発言でどれだけ迷惑をしたことか。
そろそろ静かにしていていただければとただただ願うばかりです。